カフェなどの飲食店の内装の決め方と業者の選び方とは

カフェなどの飲食店を始めるときには、内装が集客などに大きく関わってきます。居心地が良く何度も通いたくなる空間にするためには、コンセプトをしっかり決めることが大切です。
カフェなどの飲食店を経営したいと考えたときに、重要なことの一つが内装のデザインになります。内装がよくなければ集客力も落ちてしまうことから、お客様の居心地の良いデザインにすることでリピート率などもアップすることにつながります。 居心地の良いカフェなどを造るためには事前に内装の決め方や、業者の選び方などを知っておくことが大切です。

飲食店に重要な内装のポイントとは

飲食店 内装

飲食店の種類はさまざまなものがありますが、特にカフェは友人などと会話を楽しむ、一人でリラックスしたりなどお客様は色々な目的で訪れます。このような目的の場合、居心地が良いかどうかが集客に大きく影響してきます。落ち着きがあり居心地が良い内装にすることで、集客と売上につながっていきます。
どんなに提供している商品が良くても、居心地が良くないとお客様は二度と来ないというケースもあります。特にカフェは空間や時間を楽しむ人も多い飲食店ですので、提供する食事や飲み物の質がどんなに良くても、リラックスできる空間や時間を提供できなければリピートしてくれる人はいなくなります。
居心地の良さとはコンセプトに合った空間作りができているか、という点が挙げられます。コンセプトと内装があっていなければ居心地が悪くなってしまい、集客につながらないため注意が必要です。 内装デザインを決める際には、自分好みの内装を意識するだけではなく、どんな商品を提供したいのか、スタッフの衣装などはそれにあっているかなど総合的に考えていくことが求められます。
お客様に愛着を持って利用してもらうためには、メニュー・サービス・雰囲気の三つが重要だと言われています。これら三つが噛み合うことで、何度も通いたくなるお気に入りの場所につながっていきます。 利益を優先しすぎるような内装にしてしまうと、座間が狭くなってしまい居心地の悪い空間になることから、スムーズな動線やお客さまが快適なのかなどバランスを見極めた上で店作りをすることがポイントです。

内装の決めるときの方法について

飲食店 内装

どのようなカフェをやりたいのか決まっていても、具体的な内装を決める自信がないというときには、人気のカフェやお気に入りのカフェを参考にするのが良いとされています。 カフェのどこに居心地が良いと感じているのか、人気のカフェはどのような特徴の内装をしているのかなどをチェックします。自分が居心地の良いと感じる部分と、人気を集めているカフェというのはそれぞれ理由があります。
理由を書き出してみることで、自分のカフェを作るときに良い部分を反映させることができるようになります。また、普段利用しているカフェだけではなく、初めて行く飲食店でも良いと思ったところを書き出す、悪いと思った部分を整理してみると自分の理想的なデザインを想像するときに役立ちます。
また、コンセプトを決めた上で内装を決めるということも重要です。内装のデザインはさまざまなものがありますが、意識したいのが5W2Hです。

  • 開店・営業時間はどうするのか
  • どの場所で店を開くのか
  • どの層をターゲットにしているのか
  • 何を販売するのか
  • カフェを開店させる理由
  • どのような経営をしていくのか
  • 開店資金・商品の販売価格

などを明確にします。5W2Hを明確にせずに、ただカフェをやりたいだけで開店してしまうと、すぐに閉店するということになってしまう可能性も高いです。冷静にコンセプトを細かく設定することによって、どのような場所に店を開きたいのか土地を探せるようになる、開店するまでに用意する資金を具体的にイメージできるようになり、自分がどう動けば良いのかがわかります。

人気のカフェの内装デザインの種類

飲食店 内装

コンセプトから導き出されるデザインは様々ですが、代表的なテイストとしてはナチュラル・和モダン・インダストリアル・ラグジュアリー・レトロなどが人気です。
ナチュラルとは、その空間にいるだけで落ち着ける自然な雰囲気が漂うようなテイストです。ランチメニューなども野菜が多くヘルシーな傾向となっています。自然素材を使っているということは、現在人気のテイストと言えます。木目調のインテリアや観葉植物などを配置することで、居心地の良い空間を作れます。
直線的なラインで洋風なモダンな雰囲気と、日本古来のテイストが混じり合った和モダンは、和の情緒とおしゃれさが両立されているテイストで、日本家屋のイメージで落ち着いた雰囲気のカフェを作りたい人に最適と言えます。 インダストリアルはコンクリートや鉄などの工場ライクな素材を使った空間デザインです。スタイリッシュですっきりした雰囲気ですが、その分センスが必要となります。コンクリートなどを多用するため空調効率や暖房のことも考慮することが重要です。
ラグジュアリーは高級感あふれる上品な雰囲気でメニューも贅沢なものが多く、グレードの高いインテリアや通常では使わないような食材を使用することで非日常的な空間を提供できます。 レトロはノスタルジックな気分に浸れる昔懐かしい喫茶店のような印象です。懐古的な時間を満喫でき、若者にブームとして楽しんでもらえます。
このようなコンセプトの中から、自分のやりたい飲食店のイメージに合ったテイストを選んでいくことが居心地の良い内装を作るポイントとなります。

カフェの内装を工事してくれる業者の選び方

飲食店 内装

カフェなどの飲食店の内装を工事してくれる業者はたくさんあります。内装工事を依頼する方法は3種類あって、自分に合った方法を選ぶことが可能です。 やり方の一つとしては、施工と設計を別々の業者に依頼する方法が挙げられます。設計とデザインの業者と、実際工事を行う業者を別にすることで、それぞれ専門性の高い業者に頼めます。仕上がりを良くしたいという人に向いている方法ですが、各業者に費用が発生するためコストが高めというのがデメリットです。
設計施工業者に依頼するという方法もあって、デザイン・設計・施工を一度にやってくれる業者に依頼すれば、何度も打ち合わせをする必要がなくスムーズに工事を進められます。打ち合わせ内容がしっかり伝わるため完成までが早く、コストも安い傾向ですが、デザインはあまり期待できないケースもあるため注意が必要です。
店舗開業をトータルプロデュースする業者も選べて、設計・デザイン・施工だけではなく、物件探しや融資の手続きなど面倒な部分までサポートしてくれる業者です。初めてカフェを開業するため、何から始めたら良いのかわからない、手続きなどもスムーズに行いたいという場合にはおすすめの業者と言えますが、その分コストが高いというのがデメリットです。
どのような業者にもメリット・デメリットがあることから、自分にあった業者を探すことがスムーズに飲食店を開業するためのポイントの一つになっています。また、業者を選ぶ際には内装業者を比較できるサイトを利用するというのもおすすめです。

カフェなどの飲食店を始める場合、決めることはたくさんあるからこそ事前にコンセプトを決めておくことが大切です。 コンセプトが決まれば、どのようなテイストで内装デザインにしたいのか、提供する商品はどんなものが良いのかなどを決めやすくなります。 デザインの良し悪しは集客や売上に大きく関係してくるからこそ、業者選びなどは慎重に行う必要があります。